THE END

上司(血筋的に次期社長)と喧嘩して、会社の不満をぶちまけて、俺の言ってることは間違ってるか?筋通ってねえか?と怒鳴ったら
「じゃあもうおまえの好きにしていいから。どこでどんな仕事をどうやってもいい。今俺の指示で入っている仕事の予定も全部しなくていいから、もう自由にやれ」
と、言われてしまった。
ほんとうに、ほとんど誇張なくこう言われた。
名実ともに、社内難民になったのだ。

今、ものすごい権限とチャンスの賽を手に、途方に暮れている。
最若手に位置するサラリーマンでありながら、独立採算社内ベンチャー社長であり、
すべての人から見放され、ひとりぼっちの窓際社員でもある。
いや、客観的に見れば、ほとんど後者で間違いない。

さもしい話かもしれないが、次期社長に暴言吐いて見限られたからには、この会社にいても到底出世はできない。零細企業にあっては、やはり血筋で経営者が選ばれるのは至極当然のことなのだ。

不況で休日出勤も当たり前の環境にありながら、むりやり有給を取って4連休にして実家に帰ってきた。
仕事がいくらでもあるのだが、先の言葉通り、すべての仕事の予定をキャンセルして良いと言われているため(上司も意地になっている)、こんな横暴が通っている。


来週、会社を辞めようと思う。
一匹狼サラリーマンとして自由と責任を手に仕事をするか、辞めるか、賽を投げなければいけない。
しかし、どうせ一匹狼もといひとりぼっちの社内難民ならば、
独立して、まさに社長になって仕事を始めても同じだし、むしろ変なしがらみもなくやっていける。
転職して、今度は次期社長には逆らわないようサラリーマンとしての生きる術を守って再チャンレンジしてもいい。


僕は、サラリーマンを失敗した。