賽は投げられた

信じれば願いはいつか叶うなんて、所詮歌の世界だと思ってた。
きっとチャンスは訪れるなんて、その場しのぎの慰めだと思ってた。
だけど本当に、信じれば願いは叶うし、チャンスは訪れることを、身をもって体験した。
そして、確かに存在するそれを、掴んでモノにするチャンスは、ほんの一瞬でしかないと知った。
だから聴いてほしい。準備をしておくんだ。
いつか必ずくるその時を、見逃すことのないように、しっかり掴んで離さないように。
もしも今まだその時でないのなら、準備をしておくんだ。
その時になってからでは、もう手遅れなのだ。


5月が終わる頃、インターネットの片隅で、僕によく似たサービスを見かけたら、その時はよろしくお願いします。
6月に入っても、インターネットのどこにも僕がいなければ、この大東京に負けて、地元に戻って、それなりの仕事をして、それなりの家庭を築いて、それなりの幸せの中で、ビール片手に昔を語り、世の中そんなに甘くないよと自分を慰める、ごくごく普通のサラリーマンになるでしょう。